失った歯の治療
残念ながら歯を失ってしまった場合、その部分を方法にはいくつか選択肢があります。
1.ブリッジ
失った部分の両側の歯にまたがる被せ物をしてつなげる方法です。
メリット
- 固定されるので自分でつけ外しをする必要がない。
- 多くの場合は保険適用できる。
デメリット
- 時には健康な歯を削らなければならない。
- 支える歯には大きな負担がかかる。
- 汚れが付きやすい。
保険適用のブリッジは、ベースに金属を使います。前歯の部分では表面に白い材料を貼り付けてありますが、臼歯部では金属のままです
保険適用外のブリッジでは、高強度のセラミックを使うことにより、金属を使わないメタルフリーで作ることができます。
2.義歯
つけ外し式の入れ歯のことです。
メリット
- 残っている歯への負担はブリッジほど大きくない。
- つけ外して清掃することができる。
- 多くの場合は保険適用できる。
デメリット
- 毎日のつけ外しが面倒。
- 異物感がある。
- 外して紛失してしまうリスクがある。
- 落としたりして壊れることがある。
保険適用の義歯は、全てのケースに対応できますが、使える材料が限られているため、異物感が大きかったり、口を開けると金属部分が見えてしまったりする場合があります。
保険で義歯を作ってはみたものの合わずに使わなくなってしまったり、不満を持ちながらも妥協して使ったりされている方を多く見受けられます。
保険適用外の義歯では、良い材料を自由な設計で使えるので、そうした不満を解消することができます。
保険外義歯のメリット
- ベースに金属を使うことで強度が上がると共に、薄くできるので異物感を減らせる。
- 口を開けて見える部分には金属を使わない設計ができる。
- 食べ物の温度や味が感じやすくなる。
- 弾力のある素材を使うことでフィット感が高まる。
義歯でお悩みの方は、あきらめてしまう前にぜひご検討ください。
保険外義歯料金表
(税込)
型どり(精密印象) | 3,000 円 |
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咬み合わせの型どり | 2,000 円 |
仮義歯合わせ | 1,000 円 |
金属床総義歯 | 262,500 円 |
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金属床部分義歯(※) | 66,000~ 円 |
ノンクラスプ部分義歯(※) | 66,000~ 円 |
※金属床はコバルトクロム使用の料金です。
チタン合金使用の場合は30,000円加算となります。
※1歯分の料金です。欠損歯数や設計によって料金が変わります。
3.インプラント
歯の無くなった部分にチタン合金製の人工歯根を埋め込むものです。
メリット
- 周囲の歯への負担が無い。
- 自分の歯のように違和感無く咬める。
- つけ外しの手間がかからない。
デメリット
- 治療期間が長い。
- 保険適用ができない。
- 埋入手術をしなければならない。
- 骨が少ない部分への適用は困難。
- ケアを怠ると歯周炎を起こしてしまう。
治療の流れ
➀ 診査
X線CT撮影で骨の幅や密度を診査し、型どりした歯列模型から最終的な形態を決定します。
インプラントのシミュレーション画像
②インプラント体埋入手術
局所麻酔下でインプラント体を骨に埋入します。
③2次手術(省略する場合もあります)
埋入から2~3か月後、歯肉を少し切開して中のインプラント体にキャップをし、歯肉の形を整えます。
④仮歯(テンポラリークラウン)の装着
インプラント体に樹脂製の仮歯を装着し、形態や咬み合わせなどのチェックをします。
⑤上部構造(歯の頭の部分)の型どり
仮歯で問題ないのを確認後、最終的な上部構造のための型どりをします。
⑥上部構造の装着
仕上がった上部構造の装着をします。
⑦定期健診
定期的なケアを怠ると、インプラントも歯周炎を起こしてしまいます。
清潔な状態が保てれば、埋め込んだインプラント体は骨の中でしっかり定着し続けます。
上部構造に関しては、過剰な咬合力で欠けてしまったりする場合がありますので、適宜調整・修復いたします。
インプラント料金表
(税込)
埋入手術 | 165,000 円 |
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上部構造(仮歯) | 35,000 円 |
上部構造(最終補綴物) | 100,000 円 |
計 | 300,000 円 |
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インプラントはストローマン社製を使用しています。
https://straumannpartners.jp/medical/reason/
以上のように、どの方法にもメリット・デメリットがありますので、治療の際には皆様のご要望をしっかり伺い、最も適した方法を選択できるようなご説明を心がけております。